第4回 そ・ら・ら茨城どまんなかよさこい祭りを終えて
ギバチブログをご覧のみなさん、はじめまして。
踊り子の「なっつ」と申します。
東京ギバチは、5月27日(日)、茨城空港に程近い、空の駅そ・ら・らで開催された、『第4回 そ・ら・ら茨城どまんなかよさこい祭り』に参加して参りました。
実に半年ぶりの演舞ということで、お客さまを魅了することができるかどうか不安でしたが、実行委員会様、運営スタッフ様、観客のみなさまの温かい声援のおかげで、『グレイテスト賞』という素晴らしい賞をいただくことができ、東京ギバチ2年目のいいスタートをきることができました。本当にありがとうございました。
私個人の話になりますが、昨年の踊り納めである『第20回よさこい陣屋まつり』から、『第4回 そ・ら・ら茨城どまんなかよさこい祭り』(以下、そらら)までの約半年間、不安や悩みを抱えていました。
4月の頭、今年の活動もこれから本格的になるぞーと意気込んでいた矢先 、 衝撃の発表が・・・ 背中を追ってきた女チームの大黒柱である副団長 が諸事情により本祭りに参加できないと ・・・。
副団長がいない女踊りは大丈夫なのだろうか。
ギバチの女の質落ちたよね~と言われたらどうしようと、不安しかありませんでした。
また、練習は当然ですが、楽しいばかりではなく、辛くて苦しいこともたくさんあります。私はポジ練がとても苦手です。
ポジ練とは、1曲の中で何度かフォーメーションを変えるのですが、前後左右の間隔、タイミング、角度、自分の動線を確認して、さっとその場に移動できるようにすることです。それと同時に、団長がそのフォーメーションを見て、よりインパクトのあるフォーメーションにしていくために、「試しに次はこう動いてみてくれる?」と、指示を出します。
実は、私はこの指示に対して臨機応変に動くのがとても苦手なんです。団長の意図したことがすぐに理解できず、叱られ、私のせいで練習の流れを止めてしまったことが何度もあります。チームのみんなに迷惑をかけている自分の不甲斐なさに落ち込むばかり。
これは趣味だ、趣味なんだ、なのになんで泣いてしまうくらいこんなに辛くて苦しい思いをしなければならないんだろう、何のためにギバチを続けているのかわからなくなったこともありました。
正直、祭りの2週間前までは、こんな不安と迷いを抱えた状態で祭りには出られないと思っていたくらい、自分のモチベーションも下がっていたし、チームの完成度も低かったと思います。
そんななか迎えた、祭り前の最終練習。
団長のこの日の一言で、吹っ切れたのです。
「これは遊びなんだ、俺たちは遊びに来てるんだ、楽しむためにココにいるんだろう?死ぬわけじゃないんだから恐れないで思いっきりやれ!」
何を悩んでいるんだ、私は…。
怒られに来たんじゃない、思いっきり楽しんでやろう!と。
最終練習のミッションは、オープニングで観客のみなさまの心をがっちりつかむために、いかに魅せる演舞をするかでした。世界観を出すために何を想像して踊るか踊り子同士で研究したり、お互いの踊りを見合って気づいたことを言いあったり、タイミングを揃えるために何度も何度も繰り返し踊りました。練習の最後に団長に見てもらい、1発で合格をもらえた時は、副団長不在の不安が払拭されたような気がしました。チーム全体としても、よし、これで『そらら』に自信をもって望める!
というところまでモチベーションも演舞も行き着くことができました。
そして、祭り当日。会場に着いた私たちに、「衣装キレイ!カッコいいわ~」、「どこから来たの?東京⁉わざわざありがとうね~」、「何時から踊るの?絶対見るよ!」と、なんとも温かい声をかけていただきました。期待を裏切らない演舞をしなければ!やる気がみなぎってきます。
本番は、初参加のチームにも関わらず注目して観ていただいた観客のみなさまのおかげで、2ステージとも気持ちよく演舞することができました。本当にありがとうございました。
演舞が終わってからも、温かい声が続きます。
「一緒に写真撮ってください」と、何度も声をかけていただいたり、「生で演舞を見ることができて本当に感動しました」と言ってくださったり・・・期待を裏切らない演舞ができたのではないかと少しホッとしたのと同時に、自分たちはこんなにも人を感動させることができるような存在なのかと、本当に驚いてしまいました。
これだから、ギバチはやめられないです。もう、厳しい練習のことなんて帳消しになりました。これからも披露に向けて、お客さんを感動させる演舞ができるよう、夏の暑さと厳しい練習に負けず、頑張っていこうと思います。そう奮い立たせてくれた、『そらら』で応援してくださったみなさま、そしてこのような素晴らしい祭りを運営してくださった実行委員会、スタッフのみなさま、本当にありがとうございました。特産品のヨーグルトで乾杯したり、茨城の「きー」と言って写真撮影をしたり、ところどころ訛った声が聞こえてきたり(故郷を思い出す・・・)、茨城愛に満ち溢れているとてもアットホームな祭りでした。来年の『第5回そ・ら・ら茨城どまんなかよさこい祭り』を今から楽しみにしています。
さて、東京ギバチは、いよいよ本格的なよさこいシーズンに入ります。次回の披露は、7月22日(日)、JR南浦和駅前で開催される、「第15回浦和よさこい」に参加予定です。ますますパワーアップして臨みたいと思っておりますので、今後とも応援よろしくおねがいいたします。
踊り子 なっつ